スピリチュアル・エネルギーの体験 (Experiencing Spiritual Energy)
クレッグ・ジュンジュラス
高次ビジョン状態ークラス、セッションにおけるエネルギー体験 (2002年)
「ハイヤーセルフ・ディスカバリー」のクラスやセッションにおけるエネルギー体験は、ソフト、優しい、神聖な、癒しの、そしてスピリチュアルなエネルギーである、と言われてきました。パワフルで、明るく、強烈、と言われたこともあり、時には穏やかながらハルシネーション(薬剤で誘発される幻覚)のように感じられることもあります。心には、外へ広がって、ワンネス(宇宙とひとつになること)の至福や喜びを体験できる、潜在的能力があります。プロセスを経て体がリラックスするに従って、温かく平和なエネルギーが体を定常的に駆け巡り、時には脈動の感覚を伴うこともあるでしょう。この引き上げられた意識の状態では、五感がもっと鋭敏になり、その知覚範囲は広がり、サイキック情報はもっと正確に心へと働きかけてきます。部屋全体が美しい光に満たされ、部屋の中のものすべてが透明になり、それらは量子的、放射する光、至福の光、次元を越えた光、あるいは天国にいるようだ、などと言われてきました。私の視点からは、それは現実の肉体レベルの限界に捕われていたものを手放し、多次元の波動へと移行し、生命を作り上げている多くの王国へと入っていく過程と見受けられます。
これらのエネルギーを初めて体験するとき、あるいはこれらの手法を実験的に試みているとき、感じ方がささやかなシフトしか気づかない人や、知覚としてほとんど違いがわからない人もいるでしょう。ほとんどのスピリチュアルな修練と同じで、以前にリラクゼーションや瞑想を経験したことがある場合、この過程を促進することになります。以前の形而上的なトレーニングは、今回の体験の強さには影響しますが、このエネルギーにさらされた方はほとんどが、初めてでも、何かしらのパワフルな結果を獲得します。
「現象」の程度は、その人の許容範囲や、サイキックの才能、精神的進化の程度を示しているものとして、解釈されるべきではありません。すべての人が、エネルギーを察知して感じて見る能力、他次元と交流する能力、意識的に時間や空間を越えて旅をする潜在能力を持っているのです。多くの場合、それはその人が自分の魂のレベルで何が起こっているかを認識し受け入れる程度であり、それがまた経験をより深めることになります。なぜなら、予め存在している潜在意識の思い込みや恐れが、結果を制限しているからです。最初に見たビジョンを打ち消してしまうことなく、またただのファンタジーだなどと感じるのではないことによって、それが潜在意識に働きかけ障害を解き、過程を持続させることになります。現象を他の原因から起きたものと非難して過小評価しないことによって、私たちの視覚は自然にスピリチュアル・エネルギーのより明るいレベルの波長をも捕えるよう拡張し、私たちの心はより高次の現実へと開いていくのです。
これらのクラスやセンッションでは、眼を開いたままの瞑想を練習します。それはチベット仏教のゾンゲン派といった、古代のシステムと似ています。高次のビジョンとは、肉体の眼が現実界にさらされている時でも、体がリラックスして、体のエネルギーセンター(チャクラ)が拡張し、意識が高く引き上げられた時には、自然に到達する視覚の状態です。生命の「ワンネス」と、そのからみあった次元の複雑さが明らかにされることの両方を通して、ビジュアルの世界に入ることが出来ます。眼を開いたままの瞑想は、スピリットの内的世界を肉体の外的世界と統合する手助けをします。この「量子的」視覚では、物理的物体は何か透明なものになり、ひとの肉体は穏やかに輝く光と受け止められ、ひとの体を構成し取り巻くいくつものエネルギーの層が明らかとなります。このような視覚は、ひとの魂を直接的に見る視野を与えます。—他者の魂の歴史と、真のスピリチュアルな魂の特性が見えるのです。その見方は、ハイヤーセルフが見る世界の見方と似ています。生命を、創造のエネルギーで構成された、愛と叡智にあふれた見方でとらえるのです。
いくつか共通のビジュアル体験が報告されています:人や物体のまわりが光ってみえる、小さな点状の光が空気中に浮いている、ひとのオーラがカラフルにひとの体から放射されている、などです。これらの高次ビジョン状態では、誰かの過去世が反映されて顔の変化となって見えたり、その人の内面の魂の気質が観察されたりします。時には、部屋自体その見え方がシフトしたり、消えたように見えたり、スピリチュアルな現実が直接見えたり体験されることもあります。この伝導性高い雰囲気では、守護霊がその姿を現し、もっと簡単に感じたり聴こえたりすることも出来ます。私がチャネリングを教えている時には、守護霊のひとりを私のオーラや肉体に招待し、生徒たちに霊媒の眺めとはどんなものか、直接体験してもらうこともあります。私のエーテル体がホログラム・スクリーンとして働き、私の顔が変化して見えるといったことで、この美しい存在を見せるのです。
ハイヤーセルフ・ディスカバリーのクラスや個人セッションの最中に与えられる説明は、理知的であり直感的、またインスピレーションに満ちた知識であり、受け取り手の内的叡智を刺激するに充分な、口に出して語られる言葉のパワーを持っています。時に「真実の中に座る」と表現されるユニークな教示方法で、それはサイキックな知覚、オーラの解釈、魂を読む、インスピレーションに従って話す、スピリットをチャネルする、といった技法が使われています。その目的は、悟りへの道を開始することにあります。
上述の意識の変化した状態を獲得するために用いられた自己催眠的方法は、創造的なイマジネーションと、瞑想状態での人間の意志、エネルギーと意識の両方にポジティブなシフトを起こしたいという意志の現実化を可能にしています。誘導瞑想で心と体をリラックスし、愛と叡智の源であるスピリチュアル・ソースへとつながるようにリクエストし、ハートの中の光(人間の中にある神の存在)が広がってオーラを照らすようにします。心は宇宙の意識を経験できるように広がり、エネルギーセンター(チャクラ)は開かれて、自然の王国の豊かなエネルギーとつながり、多くの他の次元や現実へとつながります。
個人セッションでもグループで行うクラスでも、連続して出来事が起こるに連れて、異なる間隔で、エネルギ−はその波長を徐徐に増したり減らしたりします。このサイクルは智恵と視覚を加速的に促進して上げるために休憩時間をはさんで設けられたもので、休憩時間はその経験を詳しく語ったり、日常の出来事を議論することにあてられます。この非常に高いエネルギーに瞬間的に入ること、その発現を個人として記録すること、それが体でどのように感じるか慣れていくことで、個人の心—体—魂のシステムに、将来自分でエネルギーレベルを上げることを教えるのです。この過程に関して与えられた情報は、「それ」にどのようにアクセスし、「それ」が将来個人のそしてスピリットの成長の加速にどのように手助けになるかを、理解させるのです。高次元のスピリチュアル・エネルギーに上がることが出来て、またクールダウンしてしばらくおしゃべりを楽しみ(ジョークを飛ばすこともありなんだかそれが邪魔に感じられて)無理なく高次のレベルにまたシフトする、といったことが、緊張を使ってこのパワフルな状態を獲得し維持することに反する、プロテクションとなります。それはまた、生徒がレベルをコントロールすることを学び、自分の道の舵を取ることが出来ることをも、示しています。